彼女は憎かった。
自分より素直で、人気で、愛らしい「アイツ」が。

だから優しくなんてしてやれなかった。
この手でただ、ただ嬲ってやりたい。アイツの泣き叫ぶ姿が見たい。
そう、壊してやりたかった。

 

 

「いやあああっ!姉様・・・いや・・・もう虐めないで・・・」

すがる様な顔で見上げる小虎。すでに体には無数の蚯蚓腫れがある。
そしてその視線の先には彼女の姉、大虎がいた。

「ふん、なにが『虐めないで』だい?可愛い子ぶって何人の男を誑かしてきたんだい?」

冷たく突き刺さるような声。

「そ、そんな・・・小虎はそんなこと・・・」

目には大粒の涙。頬を朱に染めたその表情はいっそう愛くるしく、そして大虎の加虐心をそそるのに
十分だった。


「まぁいいよ。あたしには知ったことじゃないし・・・ねっ!」

そう言うと手に持った鞭で容赦なく小虎を打ち据える。
ビシッ!ビシッ!と痛々しい音が部屋中に響き、時折小虎の悲鳴が混ざる。

「いたいっ!いたいよぉ・・・ねぇさ・・・まあっ!」

大虎は周到だった。顔や手足を打てば傷が外見で判ってしまう。だから腹や背中など
普段は洋服の上で見えない所にのみ傷を与えていく。

ひたすら鞭で打つこと数分。泣き叫ぶ小虎のことなど微塵も気にせず打ち据えていた大虎の手が止まる。
これ終わったのだと、小虎の瞳安堵の光が差す。

しかし・・・。



まだだ、まだだよ小虎。お楽しみはこれからなんだ・・・。」

そう言うと懐から巨大な棒らしき物を取り出す。

「ね、姉様・・・それは・・・?」

未だかつて見たことも無いようなものである。

「これかい?これはね、こうやって使うんだよっ!」

そう言うと自らの股間に装着すると小虎の幼い秘裂に押し当て、一気に貫く。

「いやああああっ!!痛い!痛いよぉ!!」

そう、まさしくそれは「ペニスバンド」であった。
しかも相当な太さである。それが小虎の秘所に入ろうはずがない。
大虎は最初から苦痛を与えるためだけにこれを用意していた。

「あはははは!どうだい!どうだい小虎!痛いかい?」

そのまま無理やり挿入を続ける。
流れ落ちる鮮血。そして耳を覆いたくなるような悲鳴。
それだけが大虎の歪んだ心を満たしてくれるのだった。

「ほら!ほら!ほら!今、どんな気分だい!?大事に大事に守ってた処女を一瞬で奪われる気持ちは?」

冷酷な笑い声で小虎をひたすらに嬲る。その突き刺さるような一言一言が小虎の心を壊していくのだ。

「うぅ、ぁぁぁ・・・!」

最早、小虎は痛みで声を出す事すら満足に出来ない。
だたただ呻くだけだ。

「さぁ、そろそろだよっ・・・!」

そう言うと大虎は絶頂を迎える。
そのまま乱暴にペニスバンドを抜くと帰り支度を始める。



「ふふ・・・どうだい。今日は最高だっただろう?」

返ってくる声はない。失神でもしてしまったろうか。

「おい、小虎。あんた壊れ・・・」

覗き込む大虎の手を弱々しい手が捉える。

「小虎・・・?」

僅かな口の動き。

ど う し た ら し ょ う こ を 


「・・・っ!」


その問いは大虎の胸に刺さった。
だって。あれほど。あれほど苦痛を与えてやったのに。
壊したのに。


ど う し て 小 虎 を 好 き に な っ て く れ な い の ?


だって、その問いは。

「ぜ、ぜんぶだよ!あんたの全部が嫌なんだ!」

そういって手を振りほどくと部屋を飛び出していく。


小虎が自分に愛されたいと思っているから。

「くそっ!くそっ!」

満月の夜。二人の背中はどちらも寂しかった。

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