涼翔「ま、まぁそんなことは置いといて果物も拾ってきたんだ。腹減ってるだろ?」
董白「ふんっ!」
董白はそっぽを向きながら涼翔から果物をむしり取った。
涼翔は董白の隣に座り、果物をかじった。
さっきのパンツ、なんかシミがついてたな とかそんなことを考えながら。
董白はパンツを見られた怒りと恥ずかしさでそっぽを向きながら果物をかじっている。
二人は何もしゃべらずに果物を食べ終わり、やることがなくなってしまった。
涼翔「なぁ董白」
董白「…何よ?」
涼翔「さっきのことは忘れるからもう怒るなよ」
董白「怒ってなんかない!私寝る!」
明らかに怒った口調で言う。董白は焚き火から少し離れたところで横になった。
涼翔「そこ寒くないか?焚き火によればいいじゃないか」
董白「ここでいい」
涼翔「そうか?じゃおやすみ」
董白「…ふんっ」
涼翔「可愛くないな」
董白「うるさい!」そう怒鳴った後董白は文句をぶつぶついっていたが、そのうち静かになり寝た。
しかしすぐにがばっと勢い良く飛び起きた。
涼翔「ん?どうした?」
董白「ふ、服の中に…む、む…」
声が震えている。
涼翔「は?」
董白「む、虫が服の中に!早く取ってぇ!」 


涼翔「ちょっとじっとしてろ」
董白の胸のところで何か小さいものがもぞもぞ動いているのが見える。
涼翔「虫がいる所に手が届かない。ちょっと服脱いでもらわないと…」
董白「じゃあ早く脱がして!」
涼翔「いいのかよ?」
董白「早くぅ!」
今にも泣きそうな声だった。
涼翔は董白の腰に巻いてある布を緩めた。
涼翔「じ、じゃあ脱がすからな。」
涼翔は董白の裸体を見ないように目をつぶって手探りで虫を探した。
肌に触れた瞬間、董白は、んっ、と言って体をビクンとさせた。
涼翔「いた!」
涼翔は指先に虫の足のような部分が当たった感触がしたので、思い切り感触のしたあたりを掴んだ。
董白「あんっ!」
董白が喘ぎ声を漏らす。
涼翔はやってしまったと思った。
手にジャストフィットまでもう少しというぐらいの柔らかくフニフニしたものを掴んだからだ。
しかもコリコリとしたものにも触っていた。
董白「ど、どこ触ってんのよ!少しぐらい見ていいから目開けてとりなさいよ!」
涼翔はなるべく見まいと目を開けた瞬間に虫を掴み取った。
涼翔「よし!捕った。ほら、ただのバッタだ。」
と言いながら董白を見ると、そこには目のやり場に悩んでしまう姿の董白が顔を真っ赤にしてこちらを睨みつけていた。

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